岩手県紫波町にあるガーデンセンターViewGardenのスタッフによるブログです
宮澤賢治の親友と言われていた藤原嘉藤治(ふじわらかとうじ)。賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」のモデルとも言われています。
音楽教師だった嘉藤治は賢治に音楽を教え、かわりにドイツ語を教えてもらったとか。
以下は音楽教育に熱心だった嘉藤治の音楽ノートのからです。

*********

貴方の出来るだけ高い声でbookと言ひなさい
〃   〃  低い声でbookと言ひなさい
〃  自然な   声でbookと言ひなさい

貴方は異なった声で常にbookと言ひました。
その様にpianoは多くの異なった声に於ける
Cを言ふことが出来る。

最高から最低まで数へて異なったCはどれだけ
ありますか  貴方はpianoで弾けて?

鍵盤の上のDまたはEとかFとか12音の中の何れ
でもお弾きなさい、或は高く或るときは低く
弾くことになるであろう。

*************

「聴音課程」

生徒を鍵盤が見えないところに置け。
そして音階をゆるやかに弾くのです。正しく、或いは
不正に。  生徒は教師は誤って弾いたとき
教師を止めさせなければなりません。

*************  

ノートでは「弾くことになるであろう」は最初、「弾けるようになるであろう」となっていました。
とても細かいことですが、嘉藤治先生は生徒の可能性を断言したんですね。素敵な先生だったのだと思います。
私も「ブック」、と高い声で低い声で自然な声で言ってみました。
一つの言葉(音)が色々に変化することがわかります。

ビューガーデンはその嘉藤治さんが戦後開拓した地に今、あります。
そんな縁でビューガーデンではでご遺族のご協力もあり、毎年2回テーマを決めて少しずつ「嘉藤治を知る」パネル展を開いてきました。

その中で見つけたノートでした。ひっそりと何十年も開かれることなく嘉藤治さんの部屋にあったノート。でもその古いノートからは若かりし頃の嘉藤治さんの、溢れんばかりの思いが瑞々しく伝わってきます。

今年、私たちのつくったパネルたちはビューガーデンを飛び出して、4月半ばから、盛岡の啄木賢治青春記念館に展示されます。
どうぞ、足を運んでみてください。

余談ですが、若かりし頃の「嘉藤治先生」はけっこう男前でした(*^^*)
でも、年をとってからの「嘉藤治じいさん」は一癖二癖ある、いい感じのじいさんで、こっちのほうがすき。
(って写真からだけの判断です。お会いしたこと、ございません。すみません)

(た)
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://viewgarden.blog92.fc2.com/tb.php/43-e88d370e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック